ろく

ピラニアのろくのレビュー・感想・評価

ピラニア(1978年製作の映画)
3.6
逃げろや逃げろ!逃げ逃げろ!②

水に入らなければいいんだけどなぁ。

ジョー・ダンテ監督のジョーズパチモン映画であるが(スピルバーグがたしかこれが一番パチモンとしてはよく出来ていると言ったとか)肝心のピラニアはほぼ出てこない。それでも水が赤くなり、あとは顔芸で恐怖を演出。その潔さやよしである。

だから
ピラニアの魚群がどう見てもエンゼルフィッシュだとか
オッパイがストーリーに関係なく出てくるとか
ましてやカーチィスも意味なく出てくるとか
それに爆発まで意味なく起きるとか
最後はちょっと環境的にどうなのとか

……どうでもいいんだよ!皆さん文句はあるだろうけど僕は好きだぞ。だって子供のころ、これ観てもうほんと怖かったんだから。そしてピラニアを水族館で見たときはほんとにこれがあんな獰猛なのかとニヤニヤしたんだから。いいですか、ピラニアは5分で牛一頭を骨だけにするんですよ(昭和の子供知識)。だからほんとに怖いんです。さあこの映画を見て無駄にピラニアを怖がろうじゃないか(ちなみにピラニアは臆病な魚のためほぼこんな風にはならない)。

映画として今見るとちゃんと水準は超えていると思っている。無駄に最後胸アツ展開だしね。最後のシーンなんかおおって手叩いて喜んじゃったもん(見てない人見るべし。ほとんどコントだから)。

この時代の映画らしく無駄にラスト怖がらせて映画は終わる。これ観た子供はもう水に入れないですよ。日本では子供のトラウマは「なまはげ」だけどアメリカではこの手のB級ホラーなんですよ(あ、僕は日本人だけどこれと蟻映画である「黒い絨毯」がトラウマです)。

※子供だろうと老人だろうと容赦なく殺す、これぞジョー・ダンテだ。最後の阿鼻叫喚は一見の価値あり。ただしみんな顔芸だけど。

※昔はやんちゃな人がよくピラニア飼っていたよね。僕の友だちも飼っていたので(お父さんはパンチだった)見に行ったのを覚えている。指入れてみるとか言ってたけど当然誰も入れない。
ろく

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