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ホイットニー~オールウェイズ・ラヴ・ユー~のMGJのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

作品として:しっかりニュートラルな立場からホイットニーさんを捉えている良いドキュメンタリー。敢えて言うなら、歌の場面、もっと大切にして欲しかった。それほど昔じゃないものでも画像や音質がイマイチで、デジタルリマスターせんかったんかい、てなるし、編集もインタビューや雑音と被せてしまう。また、当時の時代背景を表す社会事件の写真やニュースが挟まれるが断片的過ぎてわかりにくい。
邦題のサブタイトルはクソ。ウソ。むしろつけるならエンドで流れるI have nothingの方。

人について:自分がホイットニーさんについてほとんど知らないので、色々と衝撃的でした。いつも笑顔でいたくて、争いが嫌いで、家族の愛を探し続けたのに、その家族や親族に人生を振り回された悲劇。薬物依存が問題なのではなく、薬物に依存してしまうほどの周囲との関係、精神状態が見ていて苦しい。愛したかった父に金問題で訴えられ、愛したかった母は怒らせたくないと遠ざかり、愛したかった亭主は自認欲求を違う形でぶつけてきて、愛したかった娘の愛し方が分からず、娘は母を殺す方法を探していた。。。そしてその根底にあった親族からの性的虐待。。。聞いてるだけで苦しい。。。死の際には薬物依存から抜け出していたのに、自分の存在価値を見失っての自死。。。涙

功績:アメリカ国歌に潜む敵対意識、黒人社会との立ち位置を超越して、聞く人全てを感動させた歌声。圧巻。
南アフリカで、差別政策撤廃後の初の黒人歌手によるライブを実行。
すごい!観たかった!
ボディーガード、白人至上のアメリカ映画産業での大成功、ケヴィンコスナーが認めた人種を超えた美、そして歌声。
色々と黒人差別に関する映画や作品を観たけど、その中においても偉人です。
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