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ホイットニー~オールウェイズ・ラヴ・ユー~のeiganoTOKOのネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ホイットニーと娘のクリスティーナ、パパと元旦那に殺されたようなもんだな。
ドラッグのきっかけは兄でもあったし。

妻が成功する事への嫉妬が止められなかったボビー・ブラウンがインタビューでドラッグの話を拒否ってるのをみて反省してないんだな、とうんざりした。
体格で勝てる弱い女に暴力、モラハラして男を誇示する自己顕示欲のかたまり。よくあるパターンだし、変えられなければまた起きる悲劇。

「国歌を黒人が歌うことはとても複雑」というナレーションに超納得するんだけど、誰が言ったのかわからなかった。
ただの歌手の成功だけじゃない、黒人であり、女性であること。それが重要なんだ。ニッピーはホイットニーであること、黒人女性の抑圧の歴史を背負わされすぎたんじゃないかな。ドラッグに溺れて死んだ落ちぶれた歌手じゃない。忘れない。
ファンが大勢帰った復活ライブ。ひどいダミ声で歌えてないことに自分でがっくりする映像みて、私だったら帰ることできないなと思った。そりゃカネ払ってるから怒る権利あるけど、一人の人間だから。

ホイットニーがドラッグから抜け出せなかった原因の一つが、幼少期、従兄弟からの性被害だと知って辛かった。
ドラッグは結局売るヤツが一番悪いと思うよ。貧困層がドラッグディーラーになるのを批判するつもりはないけど、せしめてる富裕層や勝ち組に対しては怒りしかない。

あとレズビアンかバイの差別がやはり凄まじい。誰と寝ようが、誰と愛そうが、自由なはずなのにビアンてだけで敵視するから本人たちを苦しめる。
インタビュー受けた人のなかにも、ホイットニーに重い荷物をどんどん積み上げた人もいるんだなと思って、よくインタビュー受けたね、と少しあきれ。

見てて結構つらかったので、『ありがとうトニ・エルドマン』で主人公がうたうホイットニー代表曲『GREATEST LOVE OF ALL』の名シーンをもういっかいみて元気だそう…。
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