ホッパー

幻を見るひと 京都の吉増剛造のホッパーのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

・観に行った動機
・学んだこと
・生吉増剛三

・観に行った動機
詩人と世間に呼ばれている人が来ると聞いて。谷川俊太郎に並ぶとか。最近短歌作り始めたのもあって、小説や脚本にも絶対+だし。創作の仕方学びたくて。

質問とかできるならしたい質問があった。結局、質疑応答はなかったけどたくさん話してもらったからめっちゃ得るものあった。

・学んだこと
言葉を反復して揺らす。
発声しにくい違和感から詩が立ち上がってくる。
文字書きながら楽器を加える、創作するときに人の詩の朗読をかける。五感をドーピングしてるというかブーストしてるというかなんか全身センサーというかソナーというか神経張り巡らせて動いたものを目の前のゆらいだものを言葉にしていくどん欲さを見せてもらった気がする。それはすり減る。けど、これを日々やってきたからあんなに素敵な感性になるのか。
石を自前のハンマーで砕いてみせる。砕いた自分だけが見た瞬間を詩にする。
筆写。筆写しまくると自分の手が動き始める。詩が作れる。しまくるとは20とか30とか。なんか人を吸収しているように思えた。長く生きるってことは他の人を吸収できるってことでもあるよなと。
日本語だけじゃなくて別言語も揺らぎになる。最初日本語ナレーションのあとに英語字幕とか英語ナレーションとか違和感だったけどそれもまた発想のヒントだったかもしれない。

真似できることは真似してみよ。

木を見て水の滝、水の竜巻ってどんどんイメージ作って言って詩を作る過程をみせてもらった。惑星に水の木が立ち上がる。すごい。

・生吉増剛三
上映後の舞台挨拶
吉増剛三さんチャーミング。雄弁で身振り手振りかっこよかった。おまけとしてジョナス・メカスが吉増剛三さんについて話す8分間の未公開映像をみせてもらった。吉増剛三先生1番前の列に座ってご覧になってて、観ている表情気になって観れる位置に座っていたのでチラチラ観てしまった。目を細めてみてて終わったあと嬉しそうに破顔一笑されてた。

終わった後もマイクなしでお客さんに話しかけてた。言葉は鍛えなきゃって最後おっしゃってた。現物ハンマーお持ちになられていてみせてもらった。

勉強になった。

ポレポレ東中野から出た時に吉増先生、監督さんとタクシー乗ってお帰りに?飲みに?なったのだけどタクシー乗る時まで帰るお客さんに頭下げてた。めっちゃ良い人。見習いたい。

劇中のマフラー欲しいなあ。
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