面白い。
コミック・TV版は未鑑賞。
しかし、総集編となる本作(前後編)で
充分魅力はある。
単なる “お気楽ファンタジー” に留まらず
ダークで残酷でありながら
優しさや生きる歓びも描かれていて
今後の展開が気になる所だ。
ただ、作品の風呂敷を広げ過ぎな気もする。
縦穴の階層は魅力的だが
「何でその階層数だと分かるのか?」や
「縦穴が存在する意味や存在理由は?」などの
基盤となる説明はキチンと説明されるのだろうか?
(“そういう世界なんだよ!”と言われると
何も言えなくなってしまうが)
親子の関係を描きたいから
子供を主人公にするのは理解出来るが、
この主人公たちも少し無計画な気がする。
「この階層ではこういう問題がある」と
理解してるはずなのに対処方法を考えていない。
気持ちが先走っているのは分かるが
冷静に考えてるシーンも多いので
いざ問題に直面した時の対応の悪さが目に付く。
ナナチ程の経験者が居ないと
踏み入れてはいけないエリアなのだから
一旦上へ戻って対応策を練る時間が必要だろう。
今後の展開に期待はしているが
物語全体の回収をキチンとしてくれないと
作品の評価は上げづらいところだ。