FREDDY

劇場版総集編 後編 メイドインアビス 放浪する黄昏のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

つくしあきひとによる同名ウェブコミックを原作としたTVアニメ『メイドインアビス』を新規カットを追加して再編集した劇場版総集編2部作の後編である本作は、約1900年前に南海ベオルスカの孤島で発見され、危険な原生生物が生息し不可思議な遺物が数多く存在することから、その未知なるロマンと数多の伝説を求めて集まった"探窟家"と呼ばれる様々な冒険家たちを魅了してきた、底知れぬ巨大な縦穴【アビス】の縁に築かれた街『オース』のベルチェロ孤児院で暮らしていた、偉大な探窟家である母に憧れる探窟家見習いの12歳の少女・リコと、アビスの探窟中に巨大生物に襲われていたリコを救うも機能が停止してしまったことで孤児院へと連れてこられ、大人の目を欺きながらリコらとともに暮らし探窟家を目指すこととなった、記憶を失ったロボットの少年・レグを主人公に、深界二層の監視基地で白笛のオーゼンやマルルク、地臥せりらのもとで生存訓練を終え、再びアビスの奈落の底へと足を進めていく2人の姿を映し出した作品となっていて、内容としては深界四層"巨人の盃"を舞台に、勘の鋭さや優れた瞬発力、鋼をも貫く毒針を持つ原生生物・タマウガチの襲撃によって命を脅かされていく様や知識が豊富な"成れ果て"のナナチとミーティとの出会い、死の淵に立たされたリコの治療に必要なものを集めるべく奔走するレグの姿やタマウガチとの再戦、アビスの呪いの正体やナナチとミーティの辛い過去、そしてミーティとの別れが描かれているのだが、本作は後編とのことでどんな展開を見せるのか期待を抱きながらの視聴だったのだが、期待を下回ることなく最後まで面白い作品となっていて、総集編でありながら内容的には満足のいく仕上がりとなっていますし、今作で新たに登場するキャラクター、ナナチのキャラクター性やキャラクターヴィジュアルもとても良く、ミーティと織り成す切ないドラマもまた心を揺さぶられるほどで、様々な設定もユニークでしたし、率直に面白いとしか言いようがなかったですね。益々続きが気になってしまった。ただ、少々描写の過激さは気になるところではありますが。
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