ぬ

ホワイト・ボイスのぬのレビュー・感想・評価

ホワイト・ボイス(2018年製作の映画)
4.5
個人的にここ最近の映画の中で一番怖いラストで、ホラー映画よりゾッとしたんだけど、めっちゃ好き系のヘンテコ映画だった。
世界観と音楽、美術面がとても好きだった。
あまり観たことのないタイプで面白いなー!と嬉しくなった。
似ている映画を探すなら、『マルコビッチの穴』みたいな淡々としてるのにぶっ飛んだ意味不明&不条理&ナンセンス具合、『裸のランチ』みたいな突拍子のなさ、『ゼイ・リブ』やフィリプ・K・ディック作品のディストピアSF具合もちょっと感じる。
あとはみんな言ってる『ゲット・アウト』や『ブラック・クランズマン』。

明らかにぶっ飛んだ非現実的なありえない設定なのに、むしろそれによって現実味が引き立つというか・・・なんて言うんだろう・・・"いつもと違う道を通って帰ろうと思ったら、知らない世界に来てしまった"みたいなワクワク感と不気味さ。
どぎつい意味不明系の映画と思いきや、キャラクターの名前が表すものがわかりやすかったり、作中のホワイト・ボイスが表すのが「黒人は黒人らしさを捨てて白人のように振舞うことでやっと人として相手にされて話を聞いてもらえる」って言う皮肉だったりとか、アイデンティティーとともに名前をなくすだとか、理解力なさめの私にも易しいメタファーだったのも嬉しかった。

主人公の彼女デトロイトが自分をしっかり持っていて、ファッションなども可愛くて好きだった〜〜〜
アーミー・ハマーが出て来てびっくりした。
調べてたらフォレスト・ウィテカー出てたんだ???
あと、ただただラキース・スタンフィールドの容姿がめっちゃ好きなので観てよかったです。

監督と脚本はUS hiphopグループの人なんだ、すごいな・・・!そんなに詳しくはないんだけど、なんか観たことあるMVに似た雰囲気ある。
もっとこの人の映画観たいな〜〜〜〜
ぬ