カズナリマン

ホワイト・ボイスのカズナリマンのレビュー・感想・評価

ホワイト・ボイス(2018年製作の映画)
3.0
日本人には複雑すぎるってーー

去年アメリカで劇場公開され、けっこう評判よかった本作。
とはいえ、スリーパーヒットとかそういうレベルでもなく、「シンクロナイズドモンスター」的枠で評価されたって感じ…ですかねー。
そういう意味ではなかなか期待してみたのですが…

●あらすじ
ラッパーとして活躍するブーツ・ライリーが初監督・脚本を手がけた社会派ブラックコメディ。カリフォルニア州オークランド。叔父の家のガレージで暮らす無職の青年カシアスは、やっとのことで電話営業の仕事に就く。始めのうちは客の獲得に苦労したものの、あるコツを習得したことで瞬く間に営業成績トップに躍り出るカシアスだったが……

邦題にある通り「白人の喋り方」によって出世して行く主人公ですが、しだいに同僚のマイノリティたちとの間にズレが生じ始め…
一見いわゆる「Good 黒人 Bad 白人」映画にみえるんですが、2020年の今、それだけで評価されるわけもなく、後半にはトンデモ展開が待っているのですが…
あいつらは何を象徴してるんでしょうか・・・んーーわからん!いや、想像できないことはないけど、こんなに評判な映画なわけだし、ぜったいもっと深いメッセージが眠っているはず!
でも、自分の前を素通りしていったようです…

ん?待てよ。もしかしたらこれはただ単純な「Good 黒人 Bad 白人」映画なわけはないか・・・
「コンタクト」にでてくる「オッカムの剃刀」って哲学的解釈が浮かびました(略:一番シンプルなものこそ正しい、という捉え方)。

ネタバレ・ネタバレ・ネタバレ
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ネタバレ・ネタバレ・ネタバレ
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ネタバレ・ネタバレ・ネタバレ
ネタバレ・ネタバレ・ネタバレ
ネタバレ・ネタバレ・ネタバレ
ネタバレ・ネタバレ・ネタバレ
ネタバレ・ネタバレ・ネタバレ

ほとんどの人が見ないと思うので、後半の展開を説明しますが・・・
電話営業のエリートたちがしていたのは、「お得な生活スタイル:社会的奴隷」というコンセプトをつかって、企業の利益のために社会的奴隷を増やすこと。
その奴隷たちは、なんだか知らないけど、馬人間になってしまいます。
馬人間!!!!なぜ馬???いったいあの馬人間はどういう意味???
これが子供の絵本ならメッセージは単純だと思うのですが、社会風刺コメディとしてはそれだけじゃないはず・・・
誰か!オッカムさん、教えてーー