はじまりの痴女強姦はサスペンス調だが、それ以降はのらりくらりと浅見美那の性体験が断片的に語られているだけで、まあこんなものかとぼんやり眺めていたら突如、夜の公園で女性が少年の陰毛を剃る奇っ怪なシーンが挟み込まれたりして何事かとギョッとする。この現実より悪夢的な、前後関係なしに後ろから殴りつけたようなショックこそ桂千穂のシナリオ。女性が酒に酔って秘められていた性欲が一気に開放される流れも桂千穂が得意としている（使いまわしている）設定。丸茂ジュンがハンカチ嗅がせて男を眠らせる手際の良さとか、それなりに見どころはある。浅見美那の豊潤な肉体美含めて、桂千穂好きならマストな一本だと思う。
