このレビューはネタバレを含みます
エヴァ様でミザリー、いいじゃない。(孤独のグルメかぶれ)
反撃を企てて敵の懐に飛び込むくだりは表現することの狂気性みたいなものがアクションとしてわかりやすくなっていていいなと思ったし、イマジナリーフレンドの話が出てきたことでエルの存在自体に疑いを持つように仕向けられたときは「んを」と心躍ったのだけれども、結局はこうなるんだろうなあという筋にきれいに収まっていってしまったような感じもあって。
ただまあこの場合はサスペンスやミステリーは手段にすぎないと思えたし、変にそれらが目的になって現実味のない話に落ちていってしまうよりは全然いい。
そも、こうやって自分を楽しませてくれるようにとばかり望んで他者の痛みをかえりみない己とこそ向き合えと言われているような気がしないでもないので、きっとこのバランスでよかったのだろうて。