告白小説、その結末の作品情報・感想・評価

「告白小説、その結末」に投稿された感想・評価

キナ

キナの感想・評価

4.1

このレビューはネタバレを含みます

結局エルはデルフィーヌが創り出した人間だったってことか…多重人格とはまた違うような気もするけど。
最後のサイン会時のデルフィーヌがエルと同じようなメイクをして自信満々でニヤッと笑ったその顔にゾクゾクした。

正直、多重人格や創造人格オチ、結局全て自分でした的な終わり方って好みでない。
安易な印象があるし、思い返すとどうしても辻褄が合わなかったり無理矢理な展開だったり、それらを全て幻覚・妄想だからと片付けられてしまうのはなかなか納得しがたいので。
この作品でも、片脚の折れたデルフィーヌには難しい行動をエルがしていたわけで、それを考えるとウーンと思ってしまう。中毒を起こして体調を崩しながらスープやココアを作ったの?とか…

ただ、この結末に至るまでがサスペンスとして非常に面白かったので妙に満足感がある。
エルにどんどん取り込まれていき、それでも逆にエルの人生を小説にしようと密に動きつつ迂闊な点の多いデルフィーヌの危うさにドキドキする。

でも、強烈なキャラの人格を創り出しそれを元に小説を書いてヒットさせているあたり実はかなり遣り手ではあるんだけども。
もしかすると、自殺した母のキャラクターもデルフィーヌの創り出した人格なのかもしれない。
きちんと謎解きされる訳ではないので、逆にエルが実在する人間だったとしたら相当恐ろしいことになる。
なんか色々考えていたら多重人格・創造人格オチも結構面白く思えてきた。
そもそもこの映画は面白かったので、オチの好みは置いておいてオールオッケーかな。

映像の作り方がものすごく綺麗。
エヴァ・グリーンが美人すぎて、その大きな目と口が怖くてこの映画にぴったりだった。
字幕版で観ました

ロマン・ポラスキー監督の新作ミステリー。

評価
🎥映像美 ○
🎥オチ ◎
🎥音楽 △
🎥感動 △
🎥ストーリー ○
🎥テンポ △
🎥泣ける △

エヴァ・グリーンが存在感抜群。

後半の別荘での怪しいスープが、1番怖さを感じるシーンでした。

観客任せのオチが、面白かったです。
(|||❛︵❛.)
y

yの感想・評価

-
ELLE=エル=彼女
tak

takの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

新作が書けずにスランプに陥っていた小説家デルフィーヌ。そんな時に、サイン会で出会った熱烈ファンと称する美女エル。意気投合したデルフィーヌは、献身的に接してくれるエルに次第に心を許すようになっていく。二人は共同生活を始めるが、エルの言動にだんだん翻弄され始める。デルフィーヌを執筆に専念させたいからと言うエルは、デルフィーヌの仕事に踏み込んでいくのだが、その行動はデルフィーヌをどんどん孤立させていくことに。そして…。

ロマン・ポランスキー監督の映画は、登場人物を絞り込むととんでもない魅力を発揮する。この映画もデルフィーヌの友人や仕事で別居中の夫を除いては、ほぼ二人の様子だけをカメラは追い続ける。後半はロブ・ライナー監督の「ミザリー」を思わせる二人だけの世界。作家と熱狂的ファンの関係といい、別荘に事実上監禁される状況といい、「ミザリー」と同じ逃げられない恐怖。僕ら観客も最後まで見届けることを強要されているかのような気持ちにさせる。

エマニュエル・セニエは、同じポランスキー監督作「毛皮のビーナス」の自信満々の役柄とは違って、揺れ動く不安な心情を見事に演じている。一方、ミステリアスに登場するエヴァ・グリーン。感情の起伏が激しい難役は、最後の最後まで僕らに人物像を掴ませてくれない。微笑みがだんだん怖くなる。

※以下、結末に触れているので注意
エルに散々な目に遭わされていたはずのデルフィーヌはエルのした事を結果として許し、しかもエルがしていたようなファッションやメイクをするようになっている。姿を消したエルをサイン会の途中で思い出したような彼女の様子を示して映画は終わる。説明的でなく、映像で感じ取らせる思わせぶりなラストシーン。エルはデルフィーヌの作家としての活動を侵しただけでなく、心にも踏み入っていたのだ。これがまたジワジワと怖さを感じさせる。うまいなぁ、ポランスキー。
確かに、展開もオチも、今や珍しいものではない。

では、ミステリーは常に新しくなければいけないのか?

そんなことはない。ミステリーの、その雰囲気を楽しませてくれれば元は取れるというものだ。

そういった意味で、本作はポランスキーの無駄のない絶妙のさじ加減の「ミステリアス」なストーリーテリングを堪能できる。できそうでできない熟練の技だ。
INFOBAR

INFOBARの感想・評価

3.7
とても良かった
それは、作者さえも知らなかったーーー
やったー!エヴァ・グリーンが来たー!(セカンド上映)
カフェのカウンターで脚を組んで待っていたエル!
パソコンのメールチェックをして振り返ったエル!
その瞳!くちびる!はぁ~美しすぎる!大満足でした
結末の瞬間
なる程ーなる程ーなる程ーと繋がって、気持ち良かった
ありがとう!コロナシネマワールドさん

映画146本目/18年 半田コロナ
紫式部

紫式部の感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

こんな展開だとは・・・

女性版ファイト・クラブ!

女優二人の熱演が凄い
映画館鑑賞。

私的小説が売れたがそのあとが書けない主人公。
その彼女の心の隙間にうまく潜り込んだエル。
観ていると、どう考えても、いつも何か仕掛けているのはエル。
それが分からないぐらい心が乱れて信頼してしまった主人公。

死にかけてやっと気づく。
遅くならなくて良かった。

でも、誰が、小説を書いたんだろう?
エル?主人公?
エルは何者?

エヴァ・グリーンの目の怖さがずっとついて回った。
彼女、本当は主人公の事を思ってた?
殺そうとした?
どうなんだろう。
あくまでも主人公の視点だから。
エルの気持ちは最後まで分からなかったところが怖い。
またあるかも?
nuts

nutsの感想・評価

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(キノフィルムズ試写室)

劇場 No 163

久々の劇場でポランスキー作品の鑑賞🎬
前作「毛皮のヴィーナス」を劇場鑑賞しなかったので期待していました😃

ベストセラー作家のデルフィーヌのサイン会📝
彼女は自殺した母親の生活を題材にした小説を書いていた📖
しかし、彼女は新作の構想は全く建てられずにスランプ状態に陥っていた😞
そんな彼女のもとへ、ある謎めいた女性が姿を現わす👩🏻

ELLLE(彼女)と名乗って近づいてくる女性👤
彼女はデルフィーヌの分身なのか?👥
筆🖌が一向に進まなくスランプに落ち込んだデルフィーヌが生み出した妄想なのか?

第一印象としては、C.ランプリングの「スイミング・プール」を観た時の印象に似ています...あれも確か女流作家のお話だったような📝
作家さんというのは、書けない時、かなりのストレスなんでしょうね😞
これほど映画のネタになるくらいだから...🎞

結末も最終的には、観客の想像に任せるようなもので、複数の解釈ができるでしょう🖌
でも、この作品は、観る者を言い知れぬ不安な気持ちに駆り立てるポランスキーの真骨頂的な作品に間違いありません🎥

デルフィーヌ役はポランスキー監督の妻でもあるエマニュエル・セニエ、彼女は、同監督の「フランティック」(H.フォード主演)に出演したことが縁で奥様になられた方ですね👩🏻
「フランティック」も私が好きなポランスキー作品の一つです👍
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