Pinewood

21世紀の女の子のPinewoodのレビュー・感想・評価

21世紀の女の子(2018年製作の映画)
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各映画祭や映画賞などで評価された若手女性映像作家のオムニバス。映画祭上映は監督スタッフ出演者のお友達で満員、みんな楽しそうで何より。

作品はといえば、性をテーマに8分の短編が15本続くんだが……。 やはりストーリー(起承転結)を8分でまとめるのは難しい。短編オムニバス例えば「11'09''01/セプテンバー11」(11分)ケン・ローチはじめ各国監督も苦労してたし、若手には酷?何人かは挑戦しているも、多くはモノローグ多用ワンシークエンスのイメージ映像の垂れ流し。バジェット制限があるのかわからないが、一本を除いてほとんどが低予算なんだろう。ワンルームかホテルの一室、スタジオ内などで映像の動きが乏しい。 河川敷を自転車で、なんて手弁当自主作品の方がなんぼか動きがある。

最も残念だったのは、トランスジェンダーの地位や性差別などを社会に対し訴える作品が一本も無かったこと。
まぁ、若手映像作家がというよりインディ、メジャー問わず半径1mの人間関係を描くのが、それしか描けないのが現在の日本映画の特徴だから仕方ないか(苦笑

本作品は海外映画祭他に積極的に参加していくんだとか…… いろいろな意味でチョット恥ずかしい。
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