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21世紀の女の子の山のレビュー・感想・評価

21世紀の女の子(2018年製作の映画)
3.5
今日を24歳女として生きている私は21世紀を生きる女の子だとギリギリ言っていいように思うので、受け手として好き勝手に言いたい。ジェンダーの揺らぎとあるが、ほとんどの監督たちは制服姿の女の子が主演の映画を撮っていることから、そこからの脱却という意味か?と思ったが、そういうわけでもなさそう。
少女の心であり続けることが素晴らしいことであるのかと考えた時にそれは不可能だし、違うと思う。制服をきた若い女の子は期限があり儚く美しく絵になる。でもそれと同じくらい歳を重ねることによる美しさもあると思っている。実際身近に最高な50代女性がいて、絶対こうなるぞ!と気合いである。

設けられたくくりを意識すると疑問に思うことが多いが、単純に若手女性作家オムニバスとしては面白かった。安定の山中さん、松本さん、加藤さんに、個人的に大好きな首藤さんはなっちゃんがいなくても最高。少女邂逅はハマれなかったが、枝さんもこの短編は好きだった。井樫さんもよくて、真っ赤な星を見逃していることに焦る。初めてみるふくださんも面白くて、こういう出会いが嬉しい!締めくくりの山戸さんは、相変わらず言葉を大切にしたままで畳み掛けてくるのでゆれた。
それでも、エンドロールの大森靖子と平賀さち枝の曲でやっぱり少女なのか。。と思ってしまう。今だけの若さにしがみつきたくはないかな。。
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