こすも

鯉のはなシアターのこすものレビュー・感想・評価

鯉のはなシアター(2018年製作の映画)
3.6
広島ホームテレビの番組「鯉のはなシアター」から生まれた小説の映画化だそうです。
観る前までは、閉館危機にある映画館を広島カープが強くなったみたいに頑張って復活させようという話かなと思っていましたが、どちらかというとカープが如何にして市民と共に歩んできたかという話がメインでした。
文字情報として「広島カープは市民球団」と知ってはいましたが、この作品を観て実感として理解しました。原爆からの復興と草創期のカーブが深い繋がりがあるんですね。
映画的には、再現Vっぽい部分や「バードマン、あるいは」風の演劇っぽく語る部分に粗があります。
ただ、舞台となっている昭和感いっぱいのいい感じの映画館は実在の閉館した映画館だし、郷愁をそそる広島の風景と相まって、本作は広島市民にとって堪らない映画なんだろうなあ。
広島の精密機械、北別府学さんも懐かしかった。
感動のラストは広島カーブ25年ぶりのセ・リーグ優勝。
蛇足になりますが、日ハムファンの僕は、我が球団が本当に空気読めてなかったんだなあと改めて思いました。
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