砂場

多十郎殉愛記の砂場のレビュー・感想・評価

多十郎殉愛記(2019年製作の映画)
4.4
冒頭の伊藤大輔の霊に捧ぐというテロップに背筋がピシッとなる。さらに東映ヤクザ映画フォントの真っ赤な書道体で嫌でも気分が70年代に、、と言っても僕はリアルタイム世代ではないのだが非リアルタイム世代にも70年代を感じさせる霊力がオープニングにはある。中島貞夫監督84歳、意外にも殺陣場面は血が全く出ない様式。

高良健吾がギラギラしてていいね、引き締まった体なんだけどマッチョじゃなくて華奢さも感じさせるバランスは菅原文太の体格に似ている。
ヒロインの多部ちゃんはどう考えても可愛いし声がどーんと出てて女優だなあと思う。

長州を脱藩した多十郎は、幕府や新撰組から追われる立場だが天下国家を論じるイデオロギーからは距離を置いている。一人の女性のため、弟のために
一人戦いに身を投じるのである

今年は海外では大ベテランの老監督の作品が多いが日本では中島貞夫が一人で戦いに身を投じているようだ