イトウモ

多十郎殉愛記のイトウモのレビュー・感想・評価

多十郎殉愛記(2019年製作の映画)
4.2
日本映画の、時代劇の魅力は画面の狭さ、濃密さだと語る。手前に映る障子や軒を隔て、襖の奥へ奥へ観客を覗かせるように仕組んだ精緻な画面設計が素晴らしい。終盤では多対一の殺陣を生かすための戦略にもなる。「純愛」とは縄に縛られた男の狭められた視野のことだ