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チワワちゃんのnoonのレビュー・感想・評価

チワワちゃん(2018年製作の映画)
3.9
今年初の映画館で観た映画。特に何の期待もせずに観たんだけど面白かった〜!あっという間に終わってしまった。
私自身や私の周りの人とは真逆のギラッギラの若者達(パーティーピーポー?)が出てくる話だった。正直そういう人達や軽いノリで馬鹿騒ぎ〜とかが私は苦手なので、拒絶反応出るかな〜と思ったらそんなことなく、逆にいろいろ考えることがあった。
こういう人達のことをテレビや週刊誌のコメンテーターは、「こういう若者達は交友関係が希薄で〜」「表面的な交友関係で〜」とか言いそうだし、確かにチワワちゃんのこと、仲良くしているグループの子達みんな、名前すら知らないんだから希薄な人間関係と言えば希薄なのかもしれない(予告で名前すら知らないというのを観たときに、私もそんなんで仲良くしてたって言えるのかと思った)。それに、スマホで連絡取れなくなったらそれで関係はおしまい、というのもあるかもしれない。
でも彼らには彼らなりの交友関係があって、同じ時間を共有し合って生きていて、チワワちゃんが消えてもチワワちゃんを偲んで集まったり悲しんだり寂しがったり、みんなの記憶にちゃんとチワワちゃんは残ってる。こういう青春もあるんだなーということがかなり頭にガツンとくる映画だった。映像もとてもギラギラしていて美しく、彼らの世界観を上手く表現しているなあと思った。
チワワちゃん、カリスマ的に人の注目を集める可愛い子ちゃんなのに、どんどん悲しい方向に進んでいくのが切なかった。頭の悪そうな感じではあるんだけど(脳みそのシワないとか自分で言ってるし)、人懐っこくて明るいから余計にそう感じた。
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