さききち

チワワちゃんのさききちのレビュー・感想・評価

チワワちゃん(2018年製作の映画)
2.9
1人の人間の多面性。
仲が良くても、会う頻度が多くても、
動き続ける刹那、その浅いごく一部を切り取って見知っているにすぎない。

深淵に深く多角的に広がる人間の心-それは誰もが同じ-を知ることは不可能だし、その足取りを追うことは虚無だ。とはいえ、事故、死亡、テロ、日々繰り替えされる事柄の中で、「生きていたこと」の風化に抗ってくれる人間がいることは幸せだ。

映画というよりはMV的、インスタ映えのようなけたたましい色味喧騒自己陶酔が映画の大部分を覆い、さして進展してゆかない内容に退屈してしまった。
さききち

さききち