欲望塗れの青春、そのド真ん中を疾風の如く駆け抜けていった〝チワワちゃん〟の悲惨な死。仲間たちは久々に集い偲ぶも誰も彼女を定義できない。過ぎてからの俯瞰ではなかなか掴めない刹那的な日々、何にも確信持てずそれでも全力で惑う青春。その薄っぺらさに潜む虚無感が割と沁みる。
同じ原作者の映画〝リバーズ・エッジ〟が結構苦手だったので恐る恐る鑑賞。正直序盤のバカ騒ぎ感や門脇麦のわかった様な雰囲気など無理かも〜って思ったけど、その後の展開が思ったより辛辣で青春を一掃する浅野忠信の存在など青臭さを踏まえた上での儚い煌きにスッと入っていけた。寛一郎が好きw
この青春と重なるとこなんてないやろな〜って思ってたけどw仲間との距離感とか変化とか早い段階で何がしたかったんだろ〜を冷静に見つめる視点とか好き。
そして愛を浴びなきゃ輝かないチワワちゃんの太陽のような笑顔も最後まで焼き付いてた。新人・吉田志織のハジける魅力筆頭にキャストが良過ぎる！
