蛇らい

チワワちゃんの蛇らいのレビュー・感想・評価

チワワちゃん(2018年製作の映画)
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原作は未読。原作の精神がどこに比重を置いてあるのかで、この映画の評価は変わると思うが、読めてないのでその点では語れません。あしからず。

熱狂と虚無の対比がうまい。

誰かが周りで死んだとき、そこに意味なんてないけど、その人のことが生涯こびりついて離れない人生の方が、よっぽど幸せかもしれない。

そういう意味では、あんなに毎晩遊び倒した仲間でも、ラストシーンの次の日からは何もなかったかのように平然と生きていけるであろう事実が悲しい。

人間の他人に対する希薄さは、死という生から一番離れた場所でも不変である。生と死が等しいものであるならば、死んだ後も誰かに思い続けてもらえる、もしくは思い続ける関係を目指すべきなのではないかと思わされる。

演出としては、劇中に音楽がかかりすぎ問題はある。シーンがそこに留まらず、ふわふわ流れてしまうので、退屈にはなりづらいけど、記憶に残りづらい。

クラブでかかるジングルベルのパリピリミックスには笑った。
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