鍋レモン

チワワちゃんの鍋レモンのレビュー・感想・評価

チワワちゃん(2018年製作の映画)
3.5
⚪概要とあらすじ
「ヘルタースケルター」「リバーズ・エッジ」などで知られる漫画家・岡崎京子のコミックが原作の青春ドラマ。

東京の街でつるんでは、青春を満喫していたある若者グループのマスコット的存在だったチワワ(吉田志織)が、東京湾でバラバラ遺体となって発見される。元恋人のヨシダ(成田凌)、親友だったユミ(玉城ティナ)、チワワが好きだったナガイ(村上虹郎)ら残された仲間でチワワのことを語り合うが、誰も彼女の本名や素性を知らないことに気づく...。

⚪キャッチコピーとセリフ
“息もできないほど、キスして、笑って、恋をしていた-”

「振り返るならチワワは私たちの青春の自爆テロだった」

⚪感想
青春ドラマ作品。

最初はPVみたいで奇抜でオシャレなのを狙っているのかなって思ったけど嫌な感じはせず爽やかで淡い。
エロに行き過ぎず、煌びやかオシャレにも行き過ぎず、下品さも感じないいい塩梅。
もし関わっていたりしたら申し訳ないし、ディスりになるけど蜷川実花さんじゃなくて良かったと思う。

よくある少女コミックのような青春とはまた違った青春。
爆発している。

チワワちゃんについて遊び仲間たちが語っていく展開が面白かった。

いいなと思うのにこうなるのは嫌だなと思う自分がいる。
陽キャ、パリピの世界すぎて自分とは程遠い。大学生だけどこんな人達周りにも居ない。

エモの過剰摂取で死ぬ。

主人公が門脇麦さんだからチワワちゃん役なのかと思ったら違ったから違和感があったけどすぐ馴染んだ。

キャストと登場人物それぞれの個性が噛み合わさっている。

浅野忠信さんと成田凌さんは鳥肌が立つくらいの演技力。怖い。
登場シーン少ないのに結局印象に残ったのはこの2人。

女性の登場人物たちがみんなみんな可愛くて、人間らしくって観ていて癒された。

時間軸が前後したりするけれどわかりやすい方。



⚪以下ネタバレ



東京湾でバラバラの遺体として発見されたチワワ。ミキは取材をきっかけにチワワのことを遊び仲間たちに聞いていく。

特にチワワについて詳しく分かるってこともないんだけどそれぞれの見方や関係性が面白い。
犯人だってチワワの本質だって分からないけどそれが事実みたいな。

ミキは物語の軸。ミキが先にモデル的なものをしていたのにチワワが上り詰めちゃうのが観ていて辛かった。
好きだったヨシダもチワワが彼女に。それでもチワワだからこそ納得していた面も。
ヨシダに会いに行って無理やりセックスさせられた時のミキの死体とも思えるような無の表情が凄かった。

カツオはちょいちょい登場。
かっこいいし男性の中では1番好きかも。

ユミはチワワの親友。しかし、チワワがお金を貸してと求めてきた時にはユミの彼氏も加わり突き放したり。
ユミとチワワがプールでキスしたり、死ぬ時は小さいお花がって二人で話しているシーンが好きだった。

ヨシダはチワワと付き合っていて相性も良かったはずなのに浮気。
現在は就活を。
よく分からない不気味さを感じる。かっこいいけど。

ナガイはカメラマン。チワワのことが好きで時々隠し撮り。チワワとユミがイチャイチャしている時に隠し撮りをしていてヨシダにカメラを壊される。

サカタはカメラマン。チワワを責め立て撮影し、その日のうちに寝て恋人に。

他にもサヤカやクマ、シマなど。

チワワは愛して欲しいと願うほど人がどんどん離れていってしまうのが悲しいなと思った。友達になるとしたら嫉妬したりウザって思ったりするんだろうけどなんだかんだ付き合ってしまう人のような気がする。

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞。
鍋レモン

鍋レモン