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プロミスのmhのレビュー・感想・評価

プロミス(2001年製作の映画)
5.0
イスラエルとパレスチナの子どもたちを題材にしたドキュメンタリー。
序盤は群像劇タッチで様々な境遇の七人の子どもたちを取り上げる。
彼ら彼女らを会わせる企みがあることに次第に気がつくようになってて、終盤、実際に顔を合わせる。
陽気で活発な子どもたちに泣ける。
言葉が違うし反発しているのに、仲良くなってしまう子どもたちに泣ける。
でも「友達であったことすら忘れていくんだ」というセリフに泣ける。
終盤はもうずっと泣ける。

但し書きがけっこうあって、
・どうやら監督、ディレクターがひとたらしみたいで、めちゃくちゃ子どもたちがなついている。微笑ましい。
・イスラエルとパレスチナの対立が激しくなかった頃に撮影されてて、いまはこんな企画は実現不可能とのこと。

エルサレムは東エルサレムと西エルサレムに分かれていて、旧市街はキリスト教徒地区と、アルメニア人地区と、イスラエル教徒地区と、ユダヤ教徒地区に別れている。これはメモ。

紛争が題材のドキュメンタリーであることには間違いないのだが、あらゆる場面にも置き換えられるようになっててるのが鮮やかだし胸を打つ。
子どもの使いかたがここまで適切なドキュメンタリーはなかなかない。
かなりの名作ドキュメンタリー!
面白かった!
mh

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