ピッコロ

トゥ・ウォーク・インビジブルのピッコロのレビュー・感想・評価

4.3
三つの太陽

自分は文学に疎いためブロンテ姉妹を、この映画で初めて知りました。
なので彼女達の作品「ジェーン・エア」、「嵐が丘」、「ワイルドフェル屋敷の人々」も初めて聞きました。
(もしかして凄く有名な作品なのかな?)

そんな自分が、なぜこの作品を観たかと言うとジャケ写に惹かれたからである。目に入った瞬間、心を奪われた。初めて見たのに、どこかで見たことあるような感じ。上手く言えないけど、映画の神様が観てみればと言ってるような気がした。

映画自体がすごく美しい。風景はもちろんだが、画がとてもキレイだ。
映画の世界に吸い込まれそうになった。

女性が軽視される時代。
今でも、女性差別はある。人類、皆等しく仲良く手を繋げる時代は来るのか。こんな昔から人間は変わっていないと思うと悲しくなる。

劇中にあるセリフ「男性は作品で評価されるが、女性は人で評価される」が胸に響く。

面白いのが、彼女達の弟の存在。彼の描写が、かなり多くダメダメな人物だということが凄く分かるようになっている。
それとは反対に彼女達はとても強く美しい。
女性が男性に劣ってるなんて、大間違いだ。
結局、男も女も関係ない。

この映画のラストがすごく好き。
時代は移り変わっても、彼女達の魂は今も読まれ続けている。

喫茶店でコーヒーを飲みながら読書する爽やかボーイになりたい。

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