ゴン吉

生きたいのゴン吉のレビュー・感想・評価

生きたい(1999年製作の映画)
4.0
躁鬱症の娘と二人暮らしの高齢者を描いたヒューマンドラマ。 
三國連太郎が主演、大竹しのぶ、柄本明、津川雅彦、宮崎美子らが共演。  

躁鬱症の長女(大竹しのぶ)と二人暮らしの老人・安吉(三國連太郎)は、腸と肛門の障害で排便のコントロールができずに漏らしてしまう日々を送っていた。
安吉が道に倒れていることろをたまたま自転車に乗った医師(柄本明)がぶつかってしまう。
担ぎ込まれた病院で「姨すて山」の本を見つけた安吉は、自宅に持ち帰り、夢中になって読み進んでいく。
やがて娘に迷惑をかけていることもあり、医者の勧めで安吉は老人ホームに入居することを決める……

現実と本に書かれた伝説のパラレルスト―リーで構成されている。
躁鬱病でズバズバ本音を言う長女を通して老人の世話をしている子供の本心を描いている。
さらには「姨すて山」の伝説を引き合いに出しながら、現代の老人養護問題をあぶり出している。
ブラックユーモアを交えながら現代社会が抱える高齢化問題を提起した作品です。 

2023.1 BS松竹東急で鑑賞(よる8銀座シネ)
ゴン吉

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