ガーコ

ちいさな英雄 カニとタマゴと透明人間のガーコのレビュー・感想・評価

4.0
完成披露試写会の日が誕生日だなんて!
アニメ映画大好き女としては、運命的な日になりました(^^)

なんてったって、スタジオポノック作品なのですから面白くないわけがない!(笑)
短編が3作品ありますが、どれもこれも粒ぞろいの名作ばかりでした。

スタジオジブリでお馴染みの米林監督。
高畑勲監督の右腕だった百瀬監督。
宮崎駿監督の中心を担った山下監督。
どの監督の作品も、とても素晴らしく甲乙付けがたいのが難点…!

『カニーニとカニーノ』は、ジブリ美術館の短編映画から飛び出してきたかのような名作!
水の流れ、水の粒、光の反射、その自然の美しさを、ここまでアニメで鮮明に描けるのかと驚きました!
観ているだけで圧倒される、そんな魅力的な作品でした!

『サムライエッグ』は、いのちの強さを描いた作品。
柔らかなタッチで、高畑勲の『かぐや姫』のような雰囲気かと思いましたが、内容は現代を生きる少年の息吹のような命の尊さを感じます!
母と子が奮闘しながらも元気に生きる姿に、生きる希望と勇気をもらえました!
途中、思わず涙ぐむ感動シーンもありますので、感動したい人にはオススメです!

『透明人間』は、前二作とは打って変わってダークな印象。
突然透明になってしまった男の日常を描いた物語です。
透明人間って憧れますが、いざなってみると意外シビアな世界。
苦労や悲しいことがたくさんあるのが現実なのかもしれません。
大人の世界観を楽しみたい方にオススメ。


今回は完成披露試写会ということで、たくさんのゲストが登壇されました!
一番印象的だったのはなんと言っても、木村文乃さん!
あの溌剌と笑顔と、可愛い発言に終始メロメロでした(^^)
隣にいた鈴木梨央ちゃんとの仲良しな雰囲気も素敵でした。
隣にいた尾野真千子さんの姉さんっぷりも良い味出してます(笑)
さらに隣にいた坂口健太郎さんは、若い女性のの黄色い悲鳴に、終始困り顔(笑)
そして、田中泯さんの渋い独特の雰囲気にも圧倒!
それぞれの特徴が存分に現れた和やかな試写会でした。

それぞれの作品のキーワードを元に、作品の魅力を語ってくれた監督の方々、そしてキャストの皆さんに拍手!


さらにさらに、スペシャルゲストとして、木村カエラさんも登場!
このポノックのエンディングの音楽を作ってくださり、その場で歌まで歌ってくださいました!
元気一杯の雰囲気と、可愛い歌詞にウキウキワクワクしちゃいました(^^)

これからのスタジオポノックがますます楽しみにってくる、そんな素敵な作品の数々ばかりです。


最後に…。
実は高畑勲さんがこのポノックの4作品目を製作途中だったとのこと。
惜しくも亡くなってしまったのが残念でなりません。
プロデューサーも、高畑勲さんのことを悼みつつ、作品の完成の喜びを語っていました。
幻の4作品目観たかったなぁ…。
草葉の陰から高畑勲監督が、この作品の完成喜んでくれていることを願っています。
ガーコ

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