このレビューはネタバレを含みます
普通に良かった。短編として実験精神も話のまとまりもいいしキャストはさすが。
カニーニとカニーノは水の浮遊感の表現や他生物の巨大感、禍々しさが最高。隣の席の子供泣いてました。ただセリフに頼らないなら名前を呼んだりする演出もいらなかったんじゃないか。あとカニってあんな風に速く泳げるんだっけっていう野暮なツッコミ笑。
サムライエッグはアニメであの題材に切り込むのは新鮮。尾野真千子の演技はさすがで強気なお母さんやらせたら天下一品。世の中の食材がほとんど敵に見えてくる感じが怖い。
良かったのは、お母さんもアレルギーの息子にかかりっきりになってるステレオタイプなキャラじゃなくて自分のダンスの夢を追ってるところ。
透明人間はとにかく絵の凄さを楽しんだ。カメラワークにスピードの緩急、浮遊感などスペクタクルに溢れてる。透明人間に水滴がつく描写の細かさもヤバイ。
これが一番好みかな。透明で人から認識されてなくて、何かに縋らないとどんどん浮いていってしまうっていうのもわかりやすいメタファーでした。
三本共通してるのは、生きる事の大変さ、世界の残酷さ、それでも自分で切り抜いていくことの大切さを描いてること。
木村カエラの曲はちょっと子供向けっぽ過ぎるかな。
空いた時間に1時間だけ見れるしおすすめです。
