ジブリ育ちで技術屋さんは多いけど、営業力のある人が少ないんだろうな。やっぱり鈴木敏夫ってすごいんだな。
1作品20分ぐらいなので、あっという間に終わってしまいます。
アニメーション技術を試す実験作品としては成功しているが、これはあくまで商業作品として劇場公開されているもの、観客からお金を取れる構成
では無いというのが正直な感想。
(特別料金での上映ではあるが...)
1作目のカニーノはセリフを廃した挑戦的な作品ではあるが、その演出手法が力技でノイズになる。セリフが無いという設定が先行して、セリフに変わる演出があるわけでは無いため、ただのカタコトキャラのお話になってしまっている。
手書きキャラとCGの見せ方は素晴らしいだけに、絵が綺麗ってだけの残念な感じに。
2作目のサムライエッグはストーリーと演出(特に卵のアレルギー反応が起きて意識が薄れていく演出)が良かった。それだけに短編すぎて駆け足になっているのがもったいない。
3作目の透明人間は、映像表現がとにかく素晴らしい。
素晴らしいのだけど、物語として見たときに、この主人公は今までどうやって生きてきたんだろう的に違和感が。。。いや、これは比喩だって事は分かります。実際の透明人間ではなく、透明なような人間なんですよね。
まぁ、あまり深く考えない方がいいのかとは思いますが、誤魔化しが甘いというか、リアルに考えさせちゃう詰めの甘さがもったいない。
スタジオポノック、大丈夫かな。。。
(ぶっちゃけ、ジェネリックジブリの印象が拭えない)