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エスケープ・ルームのbopapaのレビュー・感想・評価

エスケープ・ルーム(2017年製作の映画)
2.5
2018年 92本目

映画って「〇〇っぽいよ」と言うと、それである程度想像されちゃいますよね。「ロッキーぽい」って言ったら絶対にボクシングか種馬、もうどちらかですよね。だからある意味「戦火の馬」や「セクリタリアト」の感想に「ロッキーぽい!」は間違ってないかも(1000%間違い)!


そんな訳でこの映画観たらまずあの映画やあの映画を想像すると思います。でも僕は敢えてそれは言わない、どうせなら「この映画のタイトルはエスケープルームです!エスケープですよ、ルームからの!もうその時点でマックィーンの「大脱出」的なアレですよ!」と全力で間違った情報流そうと思います。

ともかく、この手の映画の肝は「それを行う人間の大義にコチラがノレるか?」が全てだと思います。現在公開中のアベンジャーズでも、サノスの思想を皆が一概に否定出来ないからこそラストに色々と考えさせられる訳で。

「俺っち、才能はあるけど世間は嫌いだし暇だから弱い幼児と老婆から順番に串刺しにしました」みたいな映画は刺激はあるかも知れんけど、ラストまで観ても翌日には何も残らないような。

2時間わざわざ時間を掛けてそんなサイコパス共の自己満足日記を読ませられる暇はコッチにも無ぇんだよ!と思う今日この頃です。

そういう視点から言うと今作は個人的には惜しいな〜、と。グロに振り切るならそれで良いし、謎解きサスペンスとして振り切るならそれでもきっと盛り上がれたし、男女の愛憎を絡めた恋愛サスペンスとしてだってこねくり回せそうな予感タップリだったし。

その辺りがどの方面にも振り切れずに、結構中途半端に他作品のデジャヴなシーンを色々観た!という感じが多かったのは惜しい!

まあ、主役の女性が何故か全裸で檻に閉じ込められるという設定なので、男子諸君には目の保養になるシーンもあるので、18歳のウチの息子には「美女が全裸で檻に入れられてスティーブマックィーンと脱出する映画」と嘘をついておこうと思います。
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