「映画って本当に難しい」
白石監督の最新作！全国に先駆け、先行上映で観てきた。監督と主演の門脇麦さんと一緒に食事出来たのはずっと自慢できる。
白石監督が若かりし頃、助監督として弟子入りしたのは若松孝二監督の若松プロ。
70年代の若者を描いた群像劇。
これは大人のための青春映画。
正直言うと、ストーリーは分かりづらいし、人物もごちゃごちゃ。いままでの白石作品と比べると明らかに作風が異なる。
でも、人の人生って分かりやすいほうが少ないんじゃないかな。
意味もなく行動するし、発言することもある。今年公開の「寝ても覚めても」もそんな映画だった。
だから雑な映画！って意見は分からないでもないけど、それも人生ってことでしょう。
若松監督作品は観てなくても着いていけるけど、1～2本は観ておくとより楽しめると思う。
白石監督はこうも言ってた。
「この映画は門脇麦以外考えられなかった。おかっぱ頭っていうのもそうだけど、彼女は視力が悪いんですよね。でもそのおかげで目線の先が読めない。フワッとしている。彼女の目線に是非注目してほしい。年齢の割に大人っぽく70年代のアンニュイさを持ち合わせている。」て。
恐らく賛否両論分かれるし、パンフレット見ないと分かりづらいとこもある。
「サニー」ほどじゃないけど、白石監督作品の中では評価は芳しくないと予想するけど、自分の師匠(恩師)を映画にするってことの凄さを、特に男性陣や映画製作に携わる人は考えて欲しい。
