予告編で全て出し切っている映画、それ以上のものはなかった。若松孝二と若松プロダクションにフォーカスした映画かと思わせて、「吉積めぐみ」という1人の人間からみた若松プロダクションがテーマであるというズレに自分の中で終始違和を感じた。また最初から最後まで、現代の人間が当時の人間の一挙手一投足を真似しているようにしかどうしても見えなかったし撮影シーンに緊張感がなかった。全共闘や赤軍の危険さが出ていなかった。期待していただけに少し残念でした。門脇麦の演技と曽我部恵一の音楽、引用される若松映画は素晴らしかった。
