和

止められるか、俺たちをの和のレビュー・感想・評価

止められるか、俺たちを(2018年製作の映画)
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間違いなく、今年見た映画で一番の邦画。

若松監督は映画史をちょっとかじる上で耳にはしていましたが知識もなく、失礼ながら見たこともないという具合。
過小評価ではないかというくらいにスコアでは感じますが他の皆様がお詳しいのかもしれないため、あくまで個人的な意見でございます。

間違いなく、今年見た映画の中で一番熱量がある映画でした。

若松孝二監督の直感、そして器の広さに憧れ集まってくる人間と主人公の物語。
何か好きなことがあって、ひたすらそれに対して直感的に行動できる人間もいれば頭で考えることが先行してしまい行動することが難しい人間もいる。もちろん、双方ともに同じものを愛する同士ではあるのですが違いが苦悩につながる。

言葉には言い表せないような苦さと好きという感情が生み出すとてつもないエネルギーに満ちた作品だなと感じました。

若松監督の歴史云々の映画ではなくて、一青春映画として見たから楽しめたのかもしれません。"凶悪""孤狼の血"などヒット作を量産しながら大きさを増している白石監督ですが、彼だからこそ熱量のこもった番人受けはしないかもしれない傑作を生み出してくれるのだろうと心が熱くなりました。

それでは。
和