若松孝二を白石和彌が描く…ワクワクするような、楽しめなかったらどうしよう!ショック受けちゃう!とか色々思いながら観始めたらなんのことはない、普通に面白かった。
最高だったのは撮影シーンと屋上のシーンとプールのシーン。
若さがはじけてて、ナニモノにも代えられない瞬間だったね。
終盤一気に政治色強くなるけど、それもまた若さの表れかなと。
実際に若松孝二の監督作品は『連合赤軍』『キャタピラー』『千年の愉楽』などのつい最近のしか観たことないし、プロデュース作品も『愛のコリーダ』『戒厳令の夜』しか観たことないから大きなこと言えないんだけど、このプロダクションは熱量がハンパない熱い人たちの集まりだったんだなと。
そしてその中でめぐみさんがああいう道を選んだのも分からなくもない。
女を捨ててまで周りの男たちと対等に仕事して、仲間たちから信頼を勝ち得ていくんだけど、やっぱり女であることからはどうしたって逃れられない現実ををつきつけられて儚く散ってしまった…。
残酷だけど、熱い熱い青春映画だった。