皆翻訳こんにゃく食べてるんだろな。
あれは特別扱いとは別種のもの…
だと、多くの日本人は思うと思うので、突っかかって行くのはよく分からん。
まぁ作品が言いたいのはそういう事ではないんだけども。
良い人に良い事ばかりがあるとは限らず、理不尽としか言えない目に遭う事もある。
悪い人間に必ず罰があたるかと言えばそうでない。
良い事であれ悪い事であれ、言葉が全く意味を持たない時もある。
言いたい事は分かる。
こういうテーマの作品って昔からあるし。
人間は繰り返すし、そもそも人間レベルの善悪など、自然や宇宙の中では無関係な事だと。
只、こちらの映像から伝わってくるものは露悪そのもの。蠱毒の様。
藤井美菜の役は強くはなって行くが、露悪から抜け出ている訳ではない。
こういったテーマであれば何処かに光ってあたたかい希望がありそうなもんやが、こちらの「希望」は体温がない。
希望を希望とは受け止められない様な、絶望と紙一重の希望。
オダギリは特別出演と言っても良いくらいの役やな。監督もダメ元でオファーしたのだとか。(で、オダギリが快諾。)
藤井美菜は熱演やった。辛いシーンも多くあったけど。
実質彼女が主演だよな。一応扱い的にはチャン・グンソクとW主演かな。
あのおじいさんの主張よりも彼女の元々の主張を支持するけどな、自分は。それやと作品の言いたい事とはズレるんやけども。
グンソクの役は弱かったなぁ…。
物凄く弱い人。口では最もらしい事も言うけど、行動がヤクザ達と変わらない。
彼の役はとても人間らしいと思う。
ヤクザより、イキった若者軍団が嫌いだった。嫌いというか無理。無理。
殴られて当然というか、藤井美菜はもっと攻撃してもいいくらいの場面ではあったんだが、グンソクが平手打ちされて「あっ…!><」みたいに言ってたの気の毒でちょっと吹いてしまったw
彼が日本語を喋ってるのを自分は久しぶりに聴いたよ。
これ、結局韓国では未公開のまま?
配信や円盤にもなってへんのかな。。
一応こちらが監督の遺作になっている。
(まだ撮影済み未編集の作品もあるとかないとか…。)