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人間の時間のmotoiのレビュー・感想・評価

人間の時間(2018年製作の映画)
3.0
なんなんだ、これは?!
作品紹介だけを読んで、なんとなく面白そうって気持ちだけで観てきましたが、いやはや何とも言えない内容ですよね。

公開初日の朝一の上映回、客はおばさんくらいの年齢の方が多数…なんで?(◎-◎;)
入場時になんか知らん男の俳優二人が写ったシーンのポストカードを渡される。誰や、これ?しかもこんなん要らんし…

と、ここで有名な韓流スターなんだろうなと気付く。チャン・グンソク?そーいや昔聞いたことあるような、もう1人は知らんなあ。

そんなことを思いながら、観始めた訳ですが、最初からなんか違和感が。
日本人俳優二人の会話がまんま日本語なんですね、それ以外の人は勿論韓国語。それぞれの言葉を話してお互い会話が成立してるんですね。えー、そこは間をとって英語じゃない?とか、日本人が韓国の映画に出るのなら韓国語のセリフ話せよとか思ってしまった。それとも全員バイリンガルな設定なのかいな。
でも、主人公は藤井美菜さんなんで終始日本語でごり押しされて、なんか途中からどうでもよくなったというか、気にならなくなりましたけどね。
そんな些細なことより、話の展開と描かれている人間の欲望、性欲や食欲の描写に圧倒されたというのが正直なところです。

ここに出てくる男性はクズ野郎ばかり、オダギリジョーさん除いてね。それくらい欲望に駆られる様子は観ていて気持ちいいものではありません。
また食欲に関してこの内容は、ちょっと受け入れられない人もいるかも。ネタバレになるので言えませんが。
それでも極限状態に置かれた人間の愚かさ、醜さなどはよく伝わってきましたね。

この作品、所謂ファンタジーなんですが、見終わって爽快感や満足感はありませんでした。決して飽きはしないのですが、いまいち言いたいことが理解出来ず不思議な感覚でしたね。
後で、役名を観て少し納得。まあ、そういうことを描きたかったのかな…でもよくわからん。
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