れでぃ夫

人間の時間のれでぃ夫のネタバレレビュー・内容・結末

人間の時間(2018年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

おー、漂流物ですなー

異世界漂流物ですが、舞台は空飛ぶ船の上です。
なんかの表紙に天に登ってしまった船

異世界漂流としては、観たいものは全部観れるという感じ
異世界漂流物は長くなっちゃうので、映画でやるにしてはだいぶ厳しいのかな?と思ったのですが、
意外と観たいシーンを抽出したらこれくらいになるなーというのが全部観れます

でもまあ、そこが主題じゃないのはなんとなく伝わります
海の上を走っている序盤の船の段階でだいぶ治安が悪い
一般人が普通に乗るような旅客船にもかかわらず、レイプは横行してるし
次期大統領候補も乗ってるし、ヤクザも乗ってる

食事もみんな甲板でめいめいにトレーに入った配給みたいな食事をとってる
次期大統領が豪華な食事をしてたら不公平だと初っぱなから文句をつける
「なんか高めの代金払ってるのかなー」と流してしまいそうですが
映画のキャラはみんな平等にするべきだとブチギレ

結構突拍子もなく、ぎこちないんですけど、
たぶん、まっすぐにストーリーを語っているのではなく
神話的に表現して、何かを表象してるんじゃないかなと

とりあえず、この船の上に小さな国家を再現したんですかね?
政治家と軍隊と虐げられる民衆

ストーリーは人間→空間→時間→人間 という順番で進むのですけど、
どういう意味があってこのタイトルがついているかは調べないとって感じなのですが、

最初は人間の誕生でかなり秩序のない状態です
危機的な状態に陥って、秩序立てて政治を行うのですが
ここに利権や階級が生まれます
身分の話はかなりたくさん出てきました
それで、不満爆発するのですが、
政治家や権力者たちは邪魔になった民衆を虐殺します
これは人為的にしろ、自然現象にしろ人間の滅亡を示しているんですかね

最後は母親と子どもだけが残って新たな人類史がはじまります
最後の地球の映像も歴史の始まりって感じです

結局、また暴力の歴史が始まるって感じの終わり方でしたが。

大きくは人類史を批判してるんでしょうけど
この物語の主人公に日本人を配置することで韓国社会を批判しているようにも見えました

これは日本人だから穿った見方かもしれません
日本でもそうですが、韓国への批判は根拠がないものも多いです
日本人への加害から事態が急変する同作
政治家もヤクザも民衆も、ひいては恐らくインテリ層も日本人を攻撃していました。
日本と韓国の関係はよいとは言えませんが、攻撃的になって相手と接するのはやめようという批判があるのは読みすぎでしょうか
日本人を韓国人だらけの空間に2人だけ配置し、1人はすぐに殺されてしまいます
日本人をわざわざ配置した理由をそのように読んでしまいました

まだまだ完全とまでは言いませんが、
若い方々を中心に、お互いへの悪感情は少しずつ感じさせない交流が始まっているように思う昨今。

この映画のように一度全てをリセットして、新たに始まる歴史が暴力の歴史では意味がないではないとなどと感じ取りました。