このレビューはネタバレを含みます
テンポが良い痛快な作品。
大泉洋が不思議なほどセクシーに見える。
松岡茉優との身長差や着こなしているスーツスタイルだけでなく、企んでいる時の雰囲気がとても素敵。
時には新しい物を提案する役割がある出版社が面白いくらいに風習や良かった時代に囚われている。
頭ごなしに否定するよりかはしれっと爆弾を落としていく速水(大泉)が面白い。
パンフレットにも書かれてある通り、大泉洋であることを消して演技をしているようなので、あて書きで作られた話と言えども大泉洋で演技していないのが面白かった。これこそ騙されている感じ。
翻弄されていく高野(松岡)も、最初は戸惑いながらも最終的には自分の牙を磨き上げて速水に牙を向いた。
やっぱり演技がとても上手いです。
個人的には二階堂役の国村準が面白かったです。楽しんで演技しているのが伝わってきた。
あと宮沢氷魚の雰囲気はやっぱり個性的。場に紛れ込んだりかっさらったりできるのは面白い。
佐藤浩市は、改革者に見えて実は権力争いに勝っただけの昭和な人でしたね。
煙草を吸いながら模型を見ているシーンが何故か好きです。
PCとモニターを置いていた中村倫也が対照的でした。
脚本もよくできていたし、最後までこだわっている話展開も良かった。
パンフレットに書かれていた佐野史郎のコメントも興味深かったのでもう一度観たいくらい。
パンフレットの内容も面白かったです。ロケ場所の下りとか特に。
原作は結末が違うようなので読んでみようと思います。
