騙し合いバトル的な触れ込みとはいい意味で違って、真摯に本や雑誌というものに向き合うプロフェッショナルな人々の物語。
これほど自分の仕事に情熱…とまでいかなくとも、責任をきちんと持てる人に囲まれていたらどれだけいいか!と思わせる熱いやり合いに胸が躍った。
大泉洋演じる速水は、人を食ったような言動をするくせに理知的で、誰よりもアイディアがあって熱量もある。
高野のあの真面目さと本への愛が明らかなキャラクター像を表現し切れたのも、松岡茉優ならではのように思う。
國村隼とリリー・フランキーの使いどころもズルい。
ホンにも無理がなく、安心して観ていられるお仕事エンタメ邦画。