igahosokunatta

旅のおわり世界のはじまりのigahosokunattaのレビュー・感想・評価

旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)
3.9
良き!!!!!!!!!

歌手になりたい女性が、ほんとはやりたくないバラエティ?の海外のリポート(めっっっちゃくちゃ過酷)をして成長する話。

キャスティングがぴったりや
あっちゃんの感じいいハズレ感だし、
染谷のうざい感じいるいる!ってなるし、
柄本のやるべきことはする、いらないことはしない主義、
加瀬亮のドライに見えてハートはアツイものがある感じも。
通訳の彼も、国と国をハシゴする大事な役割

『あなたはなぜ、私たちの言い分をきこうとしないんですか?話し合わなければ知り合えもしません。あなたは私たちのことがそんなに怖いですか?あなたは私たちの何を知っているんですか?私たちはあなたが逃げたから追っていました。はじめから知らなかったといえば良いんですよ。』

警察官のおじさんが言ってたのがすごいよかった。なんか、まあ警察が言いそうなことっちゃそうだけど、妙に重くのしかかった。

無意識にしてしまっている、差別や偏見。
染谷がそれは顕著。
怖いものにはよらない、不必要に近寄らない、ひたすら自分の安全確保。
日本人っちゃ日本人らしいスタンス。

でも、それってあってるようでどこかおかしい気もする。
話し合わなければ知り合うこともできない。
たしかに。
たしかにすぎる。
心に響いた。

相手の言い分を決めつけて、関わることを拒否してたら何も進まない。勝手に自己完結しておわり。その相手は、もしかしたら親切なのかもしれない、優しいかもしれない、私を助けようとしてくれるかもしれない。あなたを傷つけるとは限らない。
もちろん、本当に身の危険を感じたらそれも必要だけども、、

国境越えてるから人種の偏見とか絡んでくるけど、これは単純に人間関係の中でも言えること。です心に刻みました。

『性善説の肯定』のお話だと思った。
優しい気持ちになった。



ただ、あっちゃんの歌、。
私は、ちゃんと基礎練習して腹から実のこもった歌を歌えるようになろうって素直に思った、。
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