ダイアー教授

SPL 狼たちの処刑台のダイアー教授のレビュー・感想・評価

SPL 狼たちの処刑台(2017年製作の映画)
3.0
題:クンフー使いの『96時間』

製作:2017年、香港
監督:ウィルソン・イップ
原題:『殺破狼/SPL』

タイに行ったきり行方不明になった娘を探しに、香港からお父さんがやってくる…
お父さんは警官でクンフーの達人。
娘は汚職警官に拉致されたらしく、事件の背後には臓器売買組織の存在がッッ!!
臓器を抜かれる前に娘を助けなければ~と、お父さんが立ち上がる!
って、どっかで観たような話…
そう、『96時間』です。

96個も語る内容はない作品なので3つにまとめてレビューします。

1.アクション
お父さんに力を貸すタイのパタヤ警察には、クンフー使いとマッハさん(トニー・ジャー)がいます。

マッハさんは、今回は助けるのが仏像でなく、人間だったからでしょうか?
本気は出してくれません。
あまつさえ、話の途中で仏陀の御許へ逝きます…
そんなに仏陀が恋しいのか!?

逆に雑魚キャラのクンフー使いたちが切れのいいアクションを見せてくれます。
主役のお父さん役は運動が苦手らしく、かわりにスタントマンが頑張っています。

2.SPLらしさ
むちゃくちゃ強いお父さんが悪党を一方的にボコボコする「正義の一方通行」的な話かと思いきや、そうではない。
陰々滅々とした非常に暗い、救いのない話です。
『SPL』の自体がノワール色の強いシリーズなので、正統な続編と言えばその通りでしょうか?

3.個人的に
舞台のパタヤには何度か行ったことがあるので、知っている建物が出てくる度にちょっと嬉しい気分になりました。
映画観て良かった、と思う瞬間です。