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若おかみは小学生!のmiraのレビュー・感想・評価

若おかみは小学生!(2018年製作の映画)
4.4
小学生が若おかみになること。車上に横たわることから屋根から落ちること、転ぶこと、鼻緒が切れること。時間の経過は触れることで表現し、彼女が一人前になることで横たわる/直立することの構造を設計している。成功するには水平な面への意識が必要だけど、例えば雑巾掛けすることや誰も拒まない(平等)というその温泉地特有の場所的なものによって意識される。それと占い師と風呂や部屋のレイアウトなども示唆的ではないか。特に占い師がひとり呑んでるところに彼女が食事を運ぶシーンなんか抜群。落ちるところの作画が素晴らしい。決定的なのは若おかみとラストのお客の切り返し。あれはずるい泣くでしょ。それと水樹奈々とキャラクターのマッチングがヤバい。

日本のアニメーションは豊かだなと再認識した。
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