児童小説のアニメ映画化。小学生の関織子は事故🚗で両親を亡くし祖母の経営する温泉旅館♨に引き取られ、“若おかみ”となる──「児童労働、人権後進国か‼💢」とタイトルだけでキレ気味のリベラル人権派の方々におかれましては、“お手伝い”ということでひとつご容赦の上、ご覧ください。
悲しく痛々しい始動から生々しい心の傷を引きずりつつそれを和らげるようなファンタジーを織り交ぜ、温泉旅館という様々な邂逅と離別の場での少女の成長、そして、あまりに美しい「『癒し』と『赦し』の物語」になっている。キレイごとがすぎるので私のような汚い大人は目が潰れて汁がドバドバ出るのだが、キレイごとで何が悪い。児童書ゆえの老若男女問わず親しみやすい絵柄かつ今風のキャラデザ、背景美術や動画に関しては極めてリッチなクオリティ、声優陣の演技も秀逸で、終始心を離さず楽しませてくれる。
