たーぼーん

若おかみは小学生!のたーぼーんのレビュー・感想・評価

若おかみは小学生!(2018年製作の映画)
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抑制が効いてる表現でとても面白かった。
明るくてファンタジックキャラがいっぱい出てて楽しいなと思いながら観てたんだけど、観終わったときには物凄くシブい映画を観た様な気分になった。
トラウマを抱えた少女が夢遊病になったり幻覚作用に悩まされて取り乱しまくってる様に見えるから。
とても前向きに見えるのは観ている僕ら大人のオッサン達が(頑張れ!(泣))とか、必要以上にあたたかい目で見守っている事による錯覚なのかも知れない。(笑)
先週末CSで観た「海街diary」の精神と同様、大人の役割を子供に任せてしまう事に抵抗ないんすか?という忠告がある様だが、親の怠惰によりそういう事になったのでなく、不測の運命的事態によるものなのでしゃあないし、昔からこういう物語の系譜ってあるのだから、我々がそこに安易さを見つけ罪悪感を感じる必要はない様に思う。