予告編から作画オーラをバリバリ感じて見に行ったところ、演出も脚本も一級品で大当たり。
事故で両親を亡くした主人公おっこが本格的なPTSDに苦しむ描写は児童書原作アニメとは思えないリアルさ。
原作通り幽霊のウリ坊や美陽も登場するが、おっこの心の傷が産み出したイマジナリーフレンドのような描写になってるのが上手い。
滅私奉公働を通して自分の居場所を見出すお話で他人のために動くことは何よりもエネルギッシュという描写は心当たりもあるので自分は好きだけど、今の時代には反発する人も多そうな題材だなと思った。
「おっこ」に救われる人々を描きながら、最後はおっこが「おっこ」である事を捨てて「若おかみ」になる事で恐怖を乗り越えると言う展開には違和感を覚えるが、違和感を覚えつつ泣いたし周りも泣いてたのでこの違和感の正体やこうした理由を知りたい。
実に興味深い映画である。
児童書原作アニメだけどやってる事は実質イコライザーとダークナイトです。