洋タルト

若おかみは小学生!の洋タルトのネタバレレビュー・内容・結末

若おかみは小学生!(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

(^^)泣かせにかかるストーリー!
イラストはやや苦手!

これアニメもあるんですね。知らなかったなぁ…。しかしこの作品自体、かなりボリューミーな物をギュッと凝縮しまくった感じがあったので納得です。

結論から言うと、はい泣きました。思ったよりも泣きました。なので正直4点近くつけたいですがイラストが合わなくて…。特にミヨちゃんの目の大きさが終始気になってしまいまして…。

今回はこの作品を「おっこ」「別れ」「お客さん」の3点に注目してレビューしていきたいと思います。

「おっこ」
この話の主人公、いわゆる若おかみですね。開始数分でいきなり事故に巻き込まれて両親を失うという展開には唖然でした。

そして、この作品では彼女の成長物語や若おかみとして苦難を乗り越える描写があるのですが、苦難を乗り越える描写の「閃き」は小学生らしい発想で、「大人びすぎてるという違和感」を感じることがなかったため、分かりやすくなっていました。

小学生だけど若おかみとして強くあろうとする姿もある、そんなおっこがよく描かれていたと思います。

「別れ」
父親と別れ、母親と別れ、そして最終的には仲良くなったミヨちゃんやウリ坊とも別れるというなんとも目を覆いたくなるくらいの結末。

けれど彼女は1人ではない。若おかみ修行を通して多くのお客様に出会ったり学校での同級生に恵まれたり、春の屋のおばあちゃん達も居たりと、多くの出会いに恵まれました。

確かに別れは多かったものの、その分多くの出会いもあった。それを考えるとラストシーンでは泣くと同時に安堵感も出てきました。

「お客さん」
最初の2組のお客さんについてはそんなに衝撃もなく、おっこの成長を描くための1つのエピソードだと感じました。

しかし、最後のお客さんがとんでもない展開を引っさげて来ました。いや、これは正直耐えられないなと…。
けれども、ここでの彼女の姿は他のエピソードでの成長の集大成を見せつけ、更に彼女の大きな成長を感じるエピソードになっていました。
あの時の彼女はかっこよかった。

ただ、この短時間にまとめあげたものなので、一人来ただけで「変な客ばかり来る」発言や、お客さんとの超高速の関係構築など、違和感を感じる部分もあったのが少し残念でした。

以上がこの作品のポイントでした。
たかが児童文学だと思って盛大に事故りましたね。どっかのすみっコと同じようになめてかかって痛い目を見ました。

総合すると、凝縮された感じはあるものの、内容はしっかりとあり、おっこの成長やその良い出会いの多さに胸撃たれる映画でした。
イラストが合わなかったという点がなければもう少し上だったと思います。
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