久しぶりにアニメ映画を見ました。
噂に違わず、すごい面白い!
ストーリーは、タイトルの通り「若女将は小学生!」です。交通事故で両親を亡くした小学生のおっこが、祖母が営む旅館「春の屋」に預けられ、若女将として奮闘するお話。
で、「春の屋」に住み着く幽霊のウリボー。おっこが交通事故で死の淵に立ったことからおっこにのみ見えるという設定。これはお上手。
幽霊というのは、セリフで言っちゃってるし、表現としても浮遊したり、通り抜けたりといったもの。いかにもアニメらしいです。
良かったのは、序盤にウリボーが何者であるか、おっこの祖母との関係性など、さきに明らかにしてしまう展開。終盤で、サプライズ的に明かして、ウリボーと祖母との感動的な再会! みたいな陳腐な展開に仕立てていなかったのは個人的に嬉しいところ。
おっこの成長を示すヤモリとのやり取りも、「ジョジョ・ラビット」的な、出来なかったことが出来るようになる、くらいの簡潔なまとまりがあってよかったですね。しかも、同時にその土地に染まってきたという表れでもあるんですね。
で、ラスト。
アニメって言うとやっぱりファンタジーが必要なのかなぁ、と考えていたところに、まさかの大人な幕切れ。生と死をきっぱり区別して描いたラストの、小学生という成長途中の子供の概念的な「死んでも生きてる」発想を打ち砕く気持ちのいい締め方がいいですね。
死んだら成仏する、と。輪廻転生の理すら詰め込んだアニメって、初めてですね。