むぎたそ

返還交渉人 いつか、沖縄を取り戻すのむぎたそのレビュー・感想・評価

3.0
今とても興味があるテーマで、資料映像として勉強になったし、知っておいたほうがいい内容だった。沖縄に対する日本の罪を。また、個人として大きな問題の中でどういうスタンスを取るべきかということの、ひとつの素晴らしい例を。(私は中高生の時から広島や長崎や各地の戦跡、負の遺産に興味があって、いろいろ調べてはいたのだけれど、沖縄については本当に無知で、初めての訪問も今年の6月だし、沖縄戦のことや基地問題についても最近勉強しはじめた。)
千葉さんの両親の死因のわりきれなさ、ほんと日本の精神の闇だね。

しかし、テレビドラマを映画館で見るとそのチープさが目につくな。。井浦新、スタイルよくてかっこいいんだけど、一本調子すぎて演技下手。ってか井浦にかぎらず全体がもう大画面で見ると耐えられない感じだ。NHKは割と好きだしテレビで見ると大丈夫なのになんでだろう。他の民放とかもっと無理だね。演技が浮き上がってて、感情的に入り込めなかった。
日本のテレビドラマがアメリカのみたいな出来に並ぶのは予算や構造的に無理なのだろうか。

でも、ジャーナリズムとしてはフィクションの力を借りた素晴らしいものとして成立しているかも、と思った。映画が必ずしも芸術作品として素晴らしいものを目指さなくてもいいのかもしれない。映画は映画でも目的が違うというか。その点、昨日みた「ザ・スクエア 思いやりの聖域」に通じるものがある。
基地の外でシーミーをしてる家族「お墓は塀の中にあったから(入れないから)ここでやってるんだ」一番胸に来たシーン。

この間亡くなった大杉漣が出ていて感慨深かった。ソナチネ観たくなった。
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