いじゃ

ソニック・ザ・ムービーのいじゃのレビュー・感想・評価

ソニック・ザ・ムービー(2020年製作の映画)
2.8
うーんこの映画のソニックを好きになれないまま見終わってしまった。

ソニックの目的に巻き込まれてしまった感が否めないまま物語が進む…ソニックとトムがしっかりしてればこんな事になってないんだが…という気持ちがどの展開に対しても思ってしまう。

ソニックの境遇を考えるとあまり精神的に成長できないまま大きくなってしまったんだなぁーと思うような振る舞いや言動の数々。境遇を考えると仕方ないと言えば仕方ないけど、結局この作品の中でソニックの持つ未熟さが成長によって解消されるというわけでもない。
そして、よく言えばまっすぐ、悪く言えば未熟すぎるソニックの一方的な想いによってせっかくの夢や挑戦をやめてしまうような展開も、それでよかったの?と思う。
ソニックだけが満足して、周りはそれに巻き込まれてなんとなく納得する。うーん、それで良いのかよ…。

悪役のドクターロボトニクはジム・キャリーの時点で最高だし品のない煽りも突飛な行動も最高。
ただ、悪役のそういった「めちゃくちゃさ」が映えるのって、ヒーロー側が誠実で真っ当な場合だと思うんですよね。今回の映画はヒーロー側もそこまで誠実でも真っ当でもなくて、方向性の異なるめちゃくちゃさを持っているわけでもない。だから、ドクターロボトニクのめちゃくちゃさもそこまで目立たない。ジム・キャリーとセットは最高でしたが。

どこもかしこももったいない。これ作った人ってソニックの事好きなのかな?ドクターロボトニクのことは好きそう。