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バーフバリ 王の凱旋 ≪完全版【オリジナル・テルグ語版】≫のMinCのレビュー・感想・評価

5.0
凄いことになってます‼️

「後編」DVDで見たのですがカットされていたシーンがどうしても気になり<完全版>をスクリーンで鑑賞。
大娯楽作であり、壮大なる叙事詩となっていました。
これはやはり大きなスクリーンで、絶叫上映も参加してみたくなりました…今更ですが王国の民に仲間入り⁈

愛すべきカッタッパの茶番小芝居シーンも増量され、ストーリーも完全版のほうがスムーズで納得。三本の矢をともに放つLOVEシーン、バラーラデーヴァの戦車の造り(臆病者の象徴のよう)、息子バーフが城に攻め入るときの盾連結だんご弾には笑いが止まらなくなりそうでした。よくもあんなもん考えるなぁ
国母シヴァガミ様の迫力に負けないデーヴァセーナ姫の仁義(前編でのあの鬼気迫るお姿と後編での絶世の強美女ぶりのギャップ)
そして前編の最初のシーンがちゃんと落ちに繋がるというね。滝の使い方が素晴らしい。
でもどうしてもカッタッパのあの行動は腑に落ちないな。「奴隷」の身とは言え自分の意思と反する指令を何故にそこまで忠実に遵守しないといけないか?インドの宗教やカースト制には全く疎いが…理由があるのでしょうが。

テルグ語の字幕翻訳監修の山田桂子さんトーク付きだったので、テルグ語にまつわるかなり興味深いお話が聞けて満足。

公的に監督は発言していないが、ジャイナ教の神話でかなり近いお話がありキャラは違うが「バーフバリ」という名前も出てくるのだとか。(ジャイナ教のバーフバリは非暴力の人物)
言語だけでなく、宗教的文化的知識まで総動員する翻訳の仕事の奥深さにも改めて敬服。
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