コマミー

翔んで埼玉のコマミーのレビュー・感想・評価

翔んで埼玉(2018年製作の映画)
3.8
【お手柔らかに】

※知り合いや会社の上司から、幅広く薦められたので、観てみました。(コミックは少し鑑賞済み)↓


自分は[埼玉県民]です。

住み慣れたこの土地で、僕は成人しました。

好きという訳ではありませんが、癒着はあります。

そんな埼玉県民の僕が、一冊の単行本を見つけました。「……翔んで埼玉!?」絵もキラキラしていて、「宝塚風味のある、埼玉を舞台にしたラブストーリーか」と、最初は思いました。早速買って、ページを開けた途端…

という訳で、日本最大の[ディすり]漫画に出会ったという訳で、この漫画を映画化する事によって、どうゆう化学反応が起こるのだろうか。

全体的に言うと、逆に[埼玉として]の魅力が伝わった作品になっていた。
埼玉が[虐げられていた頃]には、東京の人にとっての[害悪]でしかないような有り様であったが、[壇之浦]が[麻実]と行動を共にすることによって、一部ではあるが、壇之浦にとっての埼玉の[印象]が変わっていくのだ。
単にディすり要素を詰め込むだけでなく、そこからどのように[マイナス要素をプラス]にしていくのかが、描かれていた。

というわけで、映画の魅力というより、原作の魅力を書いてしまったが、このような[茶番劇]を大胆に映画化し、キャスティングや脚本にも、毒気がありながらも、チャーミングな要素をだせるのであれば、日本の映画界も捨てたもんじゃないのではないだろうか。

埼玉や関東の他県の[心を一つ]に出来た作品でした。


ただ、埼玉を茶化すのは、ほどほどに…。
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