きんゐかうし卿

ザ・スキャナー・ウォーズのきんゐかうし卿のネタバレレビュー・内容・結末

ザ・スキャナー・ウォーズ(2010年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

 

自宅にて鑑賞。日本劇場未公開作、原題"Psychic Experiment(ディレクターズカット版タイトル:"Walking Distance")"。『スキャナーズ('81)』との共通点が無くもないが、超能力者が対立する様な誤解を与えかねない邦題。何が起こっているのか判り辛く、テンポや語り口が悪く本筋も摑み難い上、没個性で魅力に欠ける無駄に多い登場人物達と未整理で混乱し続けた儘、鑑賞者を置いてけぼりにどんどん展開して行く。一般にはそっぽを向かれるだろうし、贔屓目に見ても凡作には達していない未熟作。40/100点。

・結構、キツい目のゴア描写があり、そこだけ摂り出すとグロ需要は満たされているのではなかろうか。具体的には、粘液塗れの『SF/ボディ・スナッチャー('78)』、『ヘル・レイザー』シリーズ('87・'88・'92・'96・'00・'02・'05・'11)、『バーチャル・ウォーズ 』シリーズ('92・'96・'97)、黒焦げだった『喰らう家('15)』辺りを髣髴させる描写が出て来た。

・ダメ出しをすると、主演の“コール・グレイ”のD.B.エベレットに惹き附けられる点が無い事が一つ挙げられるだろう。容姿を含め、演技力も首を傾げざるをえないシーンが多々あり、観ていて辛かった。キャスト面では“エルスペス・トンプソン”役にPOV連作の代名詞とも呼べる例のシリーズで著名なK.フェザーストンの顔が拝める点が特筆に値する。

・鑑賞日:2018年12月23日